究極のLBDをみつけたい!

15th. August. 2019

前回に引き続き、映画『ティファニーで朝食を』でのオードリーヘップバーンのファッションの話題を。

この映画のファッションはなんといってもリトル・ブラック・ドレス、通称”LBD”抜きには語るこごができません。

また、ニューヨーカーのスタイリングでなくてはならない存在が、LBD。

8月も終盤になり、空気が急に冷たく感じる朝、ニューヨークで黒いドレスを着た女性がここにもあそこにも・・・。
秋の訪れを感じる瞬間です。

誰もが、最低1着は『自分にとっての究極の黒いドレス(THE ULTIMATE LBD)』を持っている、ニューヨーカーにとってワードローブに欠かすことのできないアイテムです。

 

 

【ティファニーで朝食を】のオープニングシーンでのオードリー扮する高級娼婦ホリー・ゴライトリーが黒いドレスを身にまとい五番街ティファニーのショーウインドウを眺めながらデニッシュをかじるアンニュイでいて最高にファッショナブルなシーンは世界中に強烈な印象を残しました。

およそ半世紀のちにそのドレスは高級オークションChiristy’sにて41万ポンド(約9300万円)で落札されるという、まさに伝説のLBDとなったのです!

 

さてニューヨーカー流 LBDの選び方をファッション・エキスパートの友人に聞いたところ、以下のようなアドバイスをもらいました。

第1に重要なのは値段ではなくマテリアル(素材感)。良い素材のものを選ぶこと。

第2にデザインやカッティングはシンプルなものを。
装飾は後からジュエリーやスカーフでバリエーションを持たせることができる。ドレスはキャンバス=土台と考える。

そして第3、特に重視しなければならないのがサイズ感。
タイトすぎず、かといってオーバーサイズはもちろんNG。身体に程よくフィットしたLBDを選ぶこと。
裾丈は、太もも辺りの超ミニは20台まで、アラサー以降は膝上5センチから膝下ジャストくらいが適当。
また、椅子に座ったときに裾が上がる配分も考慮。脚が綺麗に見えバランスの良い自分にとってベストな裾丈をみつける。
試着室で色々なポーズをとり着心地やシルエット(後ろ姿も重要)をチェックするべし✔︎

確かに車から降りるとき等、下着が見えそうなほどショート丈のスカートを履くというのは若さゆえ許されるご愛嬌かも笑。

こうして自分にとって究極のLBDをみつけたら、値段が少々はっていようと、思い切って購入する価値は大きい。
体型が大きく変わらない限り、ちょっとしたおでかけやパーティー、旅行等、トレンドに関わらず、この先何年も活躍してくれることでしょう。

女性の着用コストに関する計算式のルール:洋服プライス➗着用頻度
それを考えれば…究極のLBDの値段はまさにプライスレスなのです。

 

※この記事は過去のコラムを加筆訂正して掲載したものです。